アフリカ ケニア

何が違うの?”サファリ”と”ゲームドライブ”

03/02/2021

アフリカでは、国立公園や保護区内で、車で野生動物を見に行くことを、”ゲームドライブ”と言います。”サファリ”はスワヒリ語で”旅”という意味。アフリカで動物を見に行く旅行を称して、”サファリ”と呼んでいます。ボートで動物を見に行くことは”ボートサファリ”だし、気球に乗ってサバンナを見渡すことは”バルーンサファリ”。
さらには、日本では、サファリパークの影響もあり、旅行の日程表に「サファリ」と表記されていることもあり、混同しがちですが、概ね同じことを指しています。

ゲームドライブの方法は?

素人がレンタカーを借りて、ケニアを旅するのは、かなり難易度が高いです。ましてや、自然や地理等をよくわかっていない旅行者が、サバンナをドライブするのは不可能に近いです。ゲームドライブをするためには、日本発着ツアーもしくは、現地発着ツアーに参加する。もしくは、国立公園・保護区内、近くのロッジ等では、専用車を用意していて、朝と夕方に連れて行ってくれます。ゲームドライブの費用は、宿泊料金に含まれていたり、オプションでつけることができます。

車は4〜6人乗りで、他の宿泊客と同乗。基本的には、毎回同じメンバー。1回のゲームドライブの所要時間は、2時間くらいが目安です。

ロッジのドライバーが案内するゲームドライブがおすすめ!現地をよく知っていて、ガイドさん同士の繋がりもあり情報量が違います。動物たちの遭遇率は、運もあるのですが、ライオンなどのキャット類等、お目にかかりにくい動物は、ロッジのドライバーさんが断然、遭遇率が高いです。

ロッジのガイドさんあるあるを紹介します!

ガイドさんあるある

視力がめちゃめちゃいい件

ロッジにいるガイドさんたちの視力は、めちゃめちゃいいです。ナイロビ発着の現地ツアーのガイドさんも、私たちよりはもちろん視力が良いですが、段違いです。

あそこにライオンいるよ!
えっ!?双眼鏡で見ても全くわからない。
見えないの!?今、動いた!
ものすごく遠くで動いた気がするあれ…?

そんな会話が社内では繰り広げられます。8倍の双眼鏡でも、300mmのレンズのカメラでも確信が持てないくらい遠い距離。それを、運転しながら見つけられる彼らの視力は恐るべし!

草食動物よりも鳥類を紹介しがちな件

動物が身近にいすぎて見飽きているのか、その季節しか見られない鳥を紹介しがちです。ようやく遭遇したシマウマは素通りし、意気揚々に紹介したのは鳥。

いや、いいんだよ。鳥もかわいいよ。でもシマウマをまずはゆっくり見たい!

シマウマの写真撮りたい!
えっ!?いっぱい見たよね!?
5回目のゲームドライブですけど、全部素通りしているんだよね…
ごめん!無意識だった…

シマウマは、国立公園外の道でも歩いているらしく、ケニアの皆様にとっては、さほど珍しくないようです。珍しいグレービーシマウマがいるサンブル以外では、素通りしがち。そんな時に「シマウマ見たいから停めて!」と言うと停めてくれるけど、気のせいなのか、あまり乗り気じゃないガイドさんたち。日本でいったら犬とか猫を近所で見るくらいの感覚なのか…ガイドさんの好みも出がちなので、見たい動物がいたら、車を停めてもらうように主張しましょう。

全速力したら、期待大な件

無線やチャット等でガイドさん同士が目撃情報を共有しています。キャット系の目撃情報があれば、全速力で向かいます。「HOLD ON」と言われて、車の手すりを握りしめると、サバンナを物凄い速さで駆け抜けます。すれ違う車があれば、直接情報を得ていきます。

どこら辺にいた?まっすぐ行った木を右ね!象が目印ね!OK!
えっ!?それでわかるの!?象って動きますけど…

安心してください。だいたい着けます!動物なので、草むら等に隠れてしまい、間に合わないこともあるけど、全速力ドライブモードは、キャット系に出会える可能性大!ワクワク感があり、結果見れなかったとしても、その一連の流れが何だか楽しいです。

ライオンのカップルは後回しにする件

ライオンのカップルを見つけて、車内は色めき立つものの、他に希少動物がいると、そちらに向かいます。

ライオンなのに、車を停めないの?
大丈夫!あいつらはしばらく、あそこにいる。

ライオンの営み期間(ハネムーンと呼んでた)は、なんと驚きの1週間!食事も取らずに、15分に1回くらいのペースで愛を交わします。トータル1000回の営み。フラフラなので…あまり遠い場所に移動しないというとこで、希少動物を優先して後回しにしがちです。

車がスタックする件

ガイドさんあるあるではないのですが…国立公園、保護区内はもちろんのこと、周辺の道路は、舗装されていないことが多いため、車がスタックします。特に、雨季に行くと道がぬかるんでいて、頻繁にスタック。さらには脱出するのにも時間がかかります。

車がスタックして抜けられず、いろいろ試していたら、国立公園外ということもあり、どこからともなく地元の人たちがやってきて、助けてくれました。助けたら、またいなくなる。泥だらけになって見知らぬ観光客たちを助けてくれる優しき救世主!何回かスタックしたのですが、耳が良いのか、目が良いのか、見渡す限り村がなくても、現れる救世主たち!他の車も通れば助けてくれたり、我々のドライバーさんも助けにいったり、ケニアの皆さんは本当に優しいです!

初めの頃は、スタックしてなかなか抜けられないと、心配になってしまいましたが、広大な自然と優しい人たちのおかげで、スタックしても動じなくなります。

まとめ

ゲームドライブは、毎回違う景色で、出会う動物も違います。私たちが楽しめるように、長年の経験値と情報を得ながらキャット系や希少動物を一生懸命に探してくれます。ガイドさんの個性によって、解説ポイントが違う等、楽しめます。ケニアのガイドさんは、動物と鳥を愛し、ホスピタリティ溢れる人が多く、今まで出会った、ガイドの皆さんは全員、魅力溢れる素敵な方でした!

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