日本 石川

山の恵みを堪能できる料理旅館『和田屋』

白山比咩神社の境内にある創業150年の老舗料理旅館、和田屋(わたや)さん。何といっても、川魚と山菜など、季節に合わせた料理が魅力。「ミシュランガイド北陸2021特別版」で「一つ星」を獲得しました。食事だけでの利用も可能ですが、断然、宿泊することをオススメします。

自然豊かな庭と心地よい空間

和田屋さんは、白山神社の総本山・白山比咩神社の境内にあります。白山比咩神社は、地元の人たちからは、「しらやまさん」と呼ばれ、親しみと厚い信仰を受けています。自然を生かしつつも、よく手入れのされた庭です。趣のある建物で、内装は、北陸独特の雪見障子、帯戸等もあり、落ち着いたお部屋です。お部屋には囲炉裏もあります。

お部屋や旅館内には、女将が庭や山で摘んだ野の花が活けられています。旅館の中に山の水を引いていて、女将さんが摘んできた花や木を浸している場所もあり、水の音に癒されます。

床の間に活けられた花
水が引かれている場所に、たくさんの草・花・木

川魚・山菜・ジビエなど山の恵みを楽しめる料理

もともと料理屋からはじまったので、何と言っても、料理が魅力です。春は山菜、岩魚、夏は鮎、秋は木の子、落ち鮎、冬は岩魚、ジビエ等、白山の自然の恵みを生かしたお料理で、唯一無二です。霊峰白山の「水」を全ての料理に使い、川魚のいけすにも使っています。昆布と鰹から、丁寧に時間をかけて取った出汁がベースとなり、上品な旨味がつまっていました。全室に囲炉裏があり、板場の方が各部屋に出向いて目の前で、岩魚の塩焼きを焼いてくれました。6月中旬からは解禁となる鮎が用意されるそうです。

火のはぜる音、徐々に部屋に広がるお魚の香りが何とも言えません。至福のひとときを味わうことができます。

趣向を凝らした館内

お風呂は、温泉ではありませんが、料理と同じ井戸水を使っています。水質が良いからなのか、お湯が柔らかく、薬草も入れてあるので、じんわりと温まります。浴槽もそこまで広くはなく、露天風呂はないですが、部屋数が少ないので、毎回一人でした。お風呂上がりの休憩所は、眼下に白山比咩神社の神社境内ということもあり、緑濃い木立に囲まれて気持ちよく過ごせます。

旅館のロビーには、和田屋さんのお土産も置いてあります。

ロビー横の囲炉裏の間

和田屋の詳細

お宿情報

住所
石川県白山市三宮町55-2

電話
076-272-0570

WEBサイト
https://www.tsurugi-wataya.co.jp

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)

和田屋さんは、白山比咩神社の境内にあります。白山比咩神社もご紹介します。白山比咩神社は、日本三名山の一つに数えられる白山(はくさん)を、ご神体としています。全国に約三千社ある白山神社の総本宮で、地元では「しらやまさん」とよばれ親しまれてきました。御祭神・白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)は、またの名を菊理媛神(くくりひめのかみ)といい、ご縁を「くくる」神、縁結びの神様でも知られています。

表参道の景色が素敵なので、ぜひ、表参道から歩くことをオススメします。和田屋さんから本殿まで、最短ルートで行くと通らないのでご注意ください。

まとめ

山菜、川魚好きには、たまらない旅館です。女将さんは、とても明るく素敵な方で、細やかなおもてなしにも心掴まれます。館内やご案内は、女将さんの手書きなのも、ほっとします。何度も訪れたいと思う旅館です。

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