北極・南極 南極

南極へ旅する方法

11/26/2021

南極に行ったことのある人は意外と多い!?一般人でも南極へ旅することができます!私は、南極へ行くツアーは企画していたものの、未開の地。いつか行けるように、定期的に情報収集しているので、南極までの行き方、見所などを中心に、詳しくご紹介します。

南極はどこ?

南極圏は南緯66度33分より南の地域を指しますが、南極点(南緯90度地点)を中心とする南極大陸及び周辺にある小島や棚氷、海域を含む地域を総称して、南極と呼んでいます。北極の中心は海で、南極は大きな大陸という違いがあります。

南緯60度以南の領有権主張は凍結されていて、鉱物資源を探して採ったり、軍事利用も禁止されています。世界30カ国以上が南極に観測基地を設置して、研究活動等を行っています。内陸部の平均気温は-50度前後で、世界一低い気温-89.2度を記録。大陸の最高峰は、標高4782メートルのヴィンソン・マシフ山です。

南極の見所

南極でしか見られない絶景があります。南極には、地球上の9割の氷があり、南極大陸は、98%が、約100万年以上前から降り積もった雪が溶けずに氷床・氷河に覆われています。たくさんの氷山が海に流れてくる写真を見たことあるのでは!?白と青のコントラストが美しく、同じ形はないため、いつまでも楽しめます。また、南極でしか会えない動物もたくさん生息しています。旅に”自然の絶景”を求める方にはオススメです。

南極への旅は、船で南極半島周辺を訪れるツアーがほとんど。パラダイス湾、ポートシャルコー等のエリアが有名で、多くのクルーズ船が訪れる場所です。

南極で出会える動物

南極には、ペンギンやアザラシ、オットセイ、クジラ、シャチなどの野生動物やミナミオオセグロカモメやトウゾクカモメなどの鳥類が棲息しています。南極では「コウテイペンギン」、「アデリーペンギン」、「ジェンツーペンギン」、「ヒゲペンギン」の4種類のペンギンが子育てをしています。そのうち南極大陸で繁殖を行う(子どもを産み育てる)のは「コウテイペンギン」と「アデリーペンギン」の2種類だけです。なお、ルートにもよりますが、南極半島へ行くツアーのほとんどでは、コウテイベンギンと出逢える確率は低いです。

南極への行き方

南極への行き方を紹介します。南米経由もしくはオセアニア経由で現地ツアーが出ています。

アルゼンチン経由 クルーズ船で南極へ

日本から南極までの主流なルートは、南米アルゼンチンを経由して行く方法です。日本から飛行機でアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに行き、さらにそこから飛行機を乗り継いでアルゼンチンの南端に位置するウシュアイアまで行きます。ウシュアイアは南極に最も近い街としても知られ、南極までの距離は約1,000km。ウシュアイアからはクルーズ船を使って南極を目指します。

詳細はこちら!

南極クルーズの船の選び方から持ち物まで徹底解説!(ウシュアイア 編)

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チリ経由 飛行機・クルーズ船で南極へ

南米のチリを経由して南極まで行くことができます。日本から飛行機を乗り継いでチリの最南部に位置する首都プンタ・アレナスまで行きます。プンタ・アレナスからは、船もしくは飛行機を使って南極を目指すことができます。船か飛行機、どちらかを選ぶことができますが、船の場合、アルゼンチン経由の方が近いので、飛行機を使ったプランならチリ経由。プンタ・アレナス空港から南極のキングジョージ島まで約2時間のフライト。その後、クルーズ船に乗り込み南極クルーズを楽しみます。

飛行機を利用したツアーは、全行程、船で旅するよりも割高になりますが、時間短縮になるのと、船酔いが心配な方にオススメ。キングジョージ島から船に乗り込むので、船からは逃れられませんが、南極海域は非常に穏やかなことが多く、揺れはそこまで気になりません。

荒れがちなドレーク海峡

南米から南極へ行くために通るドレーク海峡が難関!「吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度」と言われるくらい、南緯40-60度は暴風圏で風が強く、海が荒れやすいです。世界で最も荒れ狂う海域の一つで『魔の海峡』とも呼ばれています。ドレーク海峡は、波が15-20メートルになることもあり、普段、酔わない方も酔う可能性があります。経験上、波が5メートル程度でお客様の2-3割程度、10メートル超えると私も含めお客様の8割以上が酔いました。ちなみに、私は街中の道や高速道路だったら、車で本を読んでも酔わないレベルです。

渡航費用

南極までの渡航ルート、滞在日数、船・部屋のランク、飛行機の利用有無等によっても異なりますが、安価なツアーで75万〜100万円くらいですが、船やルートを吟味してオススメできるツアーは150万〜400万円以上となります。
※出発地までの渡航費用は除いています。

ニュージランド経由 クルーズ船で南極へ

ニュージーランドのインバーカーギルから出発。約3,000km南下すると南極で、南極ロス海を中心に巡ります。南極に行くまでに、マッコーリー島等の亜南極の島に立ち寄ります。また、ニュージーランドの南極観測基地のスコット基地に行きます。2022年の日程は30日、23,000米ドル〜となります。アルゼンチンのウシュアイアをでて、南極を半周してニュージーランドへ行くツアーもあります。こちらは、2022年の日程・料金は、33日、27,400米ドル〜となり、日程も長く料金も高額になります。下記のツアー会社が運営しております。

Cool Antarctica (英語)

オーストラリア経由 日帰りフライトツアー

オーストラリアからは、日帰りフライトツアーがあります。全行程約14時間で、そのうち南極上空遊覧は約4時間の日帰りフライトツアーがあります。このツアーでは、南極大陸に上陸はしませんが、人気ですぐに完売してしまいます。実施時期は、夏の12月~2月限定。日本の旅行代理店からも申し込めますが、直接、申し込む場合には、2021年は、窓がない席で$1,199~でした。

Antarctica  Flights(英語)

南極点の行き方

南極点に行くツアーは、あるにはあります。南極大陸の基地に滞在し、基地から飛行機で行きます。上陸には天候に左右されることがあり、かなりハードルが高いです。

チャーター機を利用し、気象条件が変わりやすいため、予定日数を超えて滞在する可能性があり、費用が高くなります。金額的にも、気候条件的にも、北極点よりも難易度が高いため、冒険家以外で南極点に行った人は会ったことがないです。なお。渡航費用は、1,000万円弱かかります。

日本で、南極クルーズ、南極点へ行くツアーどちらも扱っているのは、下記の旅行会社などがあります。各旅行会社で、船をチャーターする場合を除き、日本の旅行会社に申し込んだ場合でも現地ツアーに参加することになります。

クルーズライフ

南極へ行くための必要な手続き

南極に入る為のビザは必要ありませんが、南極環境保護法があり、南極地域に観光・研究・探検に行く人はあらかじめ確認申請書の提出が必須となっています。環境省への「確認申請」または「届出」が必要になります。南極観光ツアー等に申し込んでいる場合は、「届出(南極地域活動の届出書の提出)」を提出します。
なお、出港地までの経由国については各大使館へビザの有無を確認してください。

詳細はこちら(環境省WEBサイト)

最後に

南極でしか見られない風景があります。極地で時間もお金もかかり、簡単には行けるところではないですが、一度は訪れてみたい場所です。本記事を通して、まずは南極を身近に感じていただければ嬉しいです。

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