北極点クルーズの行程と、見どころなどをご紹介します。昔行った時の写真かつロシアの船(ポセイドン社)で行ったので、少し違うところもあると思いますが参考にしてください!
※2023年1月現在において、ロシアへの渡航中止勧告が出ているので、ロシア経由では行けなくなりましたが、いつの日か平和な世の中になった際の参考にしてください。
北極点クルーズの行程
現在、北極点へのクルーズを行なっているのは、Ponant社のみ。Poseidon社の行程になりますが、下記の通りです。(ざっくりしていますが、これ以上の書きようはなく…ツアーのパンフ等では、各旅行会社さんが頑張って、行間を埋めています。出発地が異なっても同じようなものになります。)
1日目
ムルマンスク(ロシア)の空港でお出迎え
ホテルにむかいます。2 日目
ムルマンスク港で乗船
夕刻、ムルマンスク出港します。3〜6日目
北極点に向けてひたすら航海
船内では、科学者が冒険家による講義などがあります。
天候、時間が許せば、ヘリコプターに乗って、氷を割って進む船を上空から眺められるアクティビティを開催7日目
北極点に到着!
船内でプチパーティー。船外の海氷にも降り立ち、海氷パーティー!北極海を泳ぐことができるかも!?8〜10日目
ムルマンスクへ航海
途中、フランツ・ヨーゼフ諸島に上陸したり、海鳥がいるコロニーを船上から見学したりします。11〜12日目
バレンツ海を南進
長かった北極点への旅で、途中、景色や船に飽きが来るのですが、一面海氷の世界が終わるのが見えてくると、名残惜しくなってきます。13日目
ムルマンスクに入港・下船
長かった船旅も終了。お世話になったクルーに挨拶をして下船。
北極点クルーズの3つの感動ポイント!
北極点到達
言わずもがなですが…北極点に到着した瞬間は感動しました!北極点には、目に見える目印がないため、GPS座標を使って北緯90度を目指します。北極星が目印にはなりますが、地球上にはありません。
船に搭載されている座標が北緯90度近くなったら、船内放送が入り、数字が90になる瞬間をみんなで見守ります。北極点に着いた瞬間は、GPS座標を凝視で、外の様子は見ず…。何だか不思議です。そして、着いたら、船内でお祝いです!7日目の予定となっていますが、氷の状況で、何時につくかわかりません。前日に目安の時間が伝えられ、到着する1時間くらい前に船内放送が入りました。
船内で一通りお祝いをしたら、北極点近くで、氷が厚くて下船できる場所をレーダーで探して停泊。氷上に降り立ちます。北極点は海氷上なので、北極点が安全とは限りません。そして旗を立てたとしても、すぐに動いています。厳密な北極点に居続けること自体が難しいのです。
自分たちの北極点を決めて、そこに旗等を掲げて、その周りを1周回って世界一周旅行!
気温や天気が一定条件を満たせば、北極海で泳ぐ強者たちもいました。やる可能性がある人は、水着を忘れずに!
ホッキョクグマとの遭遇
どこで出現するかわからないホッキョクグマ。私は2週間のクルーズで、2回遭遇しました!約2週間で2回しか見れず、しかも北極点の帰り。待ちに待ったホッキョクグマだったので、感動も一塩でした。船員さんが見つけ次第、船内放送で知らせてくれます。子どものホッキョクグマは好奇心旺盛で、船の近くに寄ってきてくれました!
頭が小さく首が長く見た目は可愛いのですが、肉食獣で最大級の大きさ。北極熊は時速4 km以上で走ることができる危険な肉食動物のため、500m以上の距離を保たないといけません。そのため、基本的にホッキョクグマは、船上から見ます。なお、クルーズの途中で無人島に上陸したり、氷上に降り立つ際などは、必ずホッキョクグマがいないか確認をして、ポセイドン社の船では、一緒に乗っていた軍の方々が猟銃を持って、一定の距離で見張りについてくれました。
ちなみに、ペンギンとシロクマが、イラストとして一緒に描かれることも多いですが、ペンギンは北極圏にはいません。そして、南極には、ペンギンはいますが、ホッキョクグマはいません。
365度氷と白夜の世界
北極海を北上していくと、やがて氷の世界に足を踏み入れます。(厳密には船ですけど)365度氷の世界が広がり、水平線ならぬ氷平線。下は海とわかっていながら、陸のような錯覚に陥ります。そして、北極点と南極点では、1年に一度しか日の出と日の入りがありません。北極点へ行くツアーが行われる期間は、太陽が地平線下に沈まない『ミッドナイト・サン』の世界。時間の感覚がなくなります。神秘的とは少し違う…何とも表現しがたい不思議な世界が広がっていました。
北極圏の気候
北極点の夏場の平均気温は-10℃から+0℃なので、耐えられる寒さです。
天気は変わりやすく、晴天から、突然雪混じりの風が吹く場合もあり、体感温度は実際の気温より寒く感じます。海の上ですが、非常に乾燥しています。
国名 | 都市名・地名 | 平均 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
---|---|---|---|---|---|---|
ノルウェー | スピッツベルゲン島 | 最高 | -4℃ | 2℃ | 6℃ | 5℃ |
最低 | -8℃ | 1℃ | 2℃ | 1℃ | ||
ロシア | ムルマンスク | 最高 | 8℃ | 14℃ | 17℃ | 15℃ |
最低 | 1℃ | 6℃ | 9℃ | 8℃ | ||
グリーンランド | 北極点から709km地点 | 最高 | -9℃ | - | 2℃ | 1℃ | 最低 | -12℃ | -2℃ | - | -1℃ |
北極点クルーズ時の服装
船内の服装
暖房が利いているので、日本で冬に着るフリースやセーター等、普段着で十分です。靴は船の甲板に出ることもあるので、スニーカー等、歩きやすい靴が便利です。
船外の服装
私が実際に氷上に降り立った時に着た服装です。気温は0℃くらいでしたが、風が強かったので体感温度が低く、モコモコな感じで丁度いいくらいでした。
上半身の服装
- パルカ
防風・防水仕様の防寒上着。船でもらいました。 - フリース
- セーター
ウール100%の暖かいもの - ヒートテック
2枚重ね着 - 帽子
耳まで隠れる帽子がオススメ - 手袋
フリース製とポリエステル製の厚手の手袋を2組。水に濡れても速乾性のあるもの - マフラー/ネックウォーマー
ネックウォーマーを持っていなかったので、マフラーをグルグル巻き - フェイスウォーマー
すぐに外してしまいました。お天気次第ですね。
下半身の服装
- 防水性のズボン
ゴアテックス製やナイロン製。ゾディアックボートに乗ったり、海氷に降り立つ時必須です。 - チノパン
防水性のズボンの下に履くので、見えないからジャージでも良いです。 - 厚手の靴下
- 厚手のタイツ
レギンスでもOK - 長靴
船で貸し出してくれます。船外に出られる頻度は少ないので、気にならなければ、レンタルで十分です!
北極点クルーズの持ち物
洋服類は、上記の服装を参考にお持ちください!パスポート、洗面道具や化粧道具などの必需品以外で、あると便利なものを紹介します。
北極点クルーズで役立つアイテム
- サングラス
晴れるとかなり眩しいです。 - 日焼け止めクリーム
白夜なので太陽は沈みません。また雪焼け(海氷)で焼けます。 - ハンドクリーム/ボディークリーム/リップクリーム
海の上ですが、想像以上に乾燥しているのでクリーム類は必需品です。 - カメラの予備のバッテリー・メモリーカード
寒いところは、電池の減りが早いです。予備のバッテリーがあると安心です!メモリーカードも念の為、予備を持ってくると良いです。 - 使い捨てカイロ
- 双眼鏡または望遠カメラ
ホッキョクグマが遠かったり、海鳥を観察する時に便利です。 - 水着
天気の状況が良ければ、ポーラー・プランジ(北極海飛込み大会)も予定されています。希望者のみなので、必須ではありません。
日本食が恋しくなりそうな人にオススメ!
船内の食事は、基本的に洋食です。シェフが工夫を凝らしてくれますが、どうしても飽きがきてしまう…日本食が恋しくなりそうな人には、下記がかさばらず、オススメ!
- 醤油(ミニサイズ)
- 日本茶(パック/粉末)
- 梅こんぶ茶(そのまま飲んでもよし!野菜などにかけてもよし!)
- 味噌汁(粉末タイプ/生味噌タイプ)
- お煎餅類
心配でいろいろと持って行きたくなりますが、ロシアの国内線は、荷物の重量が厳しめなので、荷物を厳選して上手に荷造りしてください!
最後に
北極点は、何があるわけでもなく、目に見えない地点を目指します。そこに至るまでも、これといった観光地もなく、ホッキョクグマは頻繁には現れないし、ほぼ船上で過ごすことになり、究極の旅だと感じました。旅の終盤、悟りを開いたかのような心穏やかな人と、疲れも出てきてイライラする人とで二極化し、人間の本質が炙り出されるような、そんな一面も持つ北極点クルーズの旅でした。