別府の鉄輪温泉エリアにある“湯治柳屋”
自家源泉かけ流しのお風呂で、宿は湯治部と旅館部があります。食事はイタリアンレストランでの食事もできるし、地獄蒸しの自炊もでき、自分好みにアレンジできる旅館です。
懐かしくて新しい内装
明治時代からの歴史ある旅館を改装。
入口の大きな暖簾をくぐると、明治期の名残りを残しつつ、新しい空間が広がっています。磨きこまれ黒光する床、アンティークの調度品と現代アート(望月通陽氏)の作品が調和していて、どこか懐かしさを感じ落ち着きます。共有スペースとして、囲炉裏の部屋と談話室があり、宿泊者は本を読んだり、おしゃべりをしたり、思い思いに過ごしています。
大切にしている「人と人とが穏やかな気配でつながる宿でありたい」という想いがカタチとなった空間です。
旅館部の客室は広々としていて、ベッドタイプのお部屋と布団を敷くタイプの部屋があります。冬は、温泉を利用した暖房があり、暖かく過ごすことができます。エアコンよりも乾燥せず、暖房を消しても冷えにくかったです。
源泉かけ流しの温泉
敷地内にある源泉からお湯をひいている、源泉かけ流しのお湯です。美容効果の高いメタケイ酸が豊富。中庭では飲泉もでき、薄い塩味のお湯です。
温泉情報
泉質
ナトリウム塩化物泉
効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、きり傷、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、痔疾、冷え性、疲労回復期、疲労回復、健康増進
温泉の蒸気を利用した食事
自炊で地獄蒸し
中庭に石造りの地獄釜があり、自炊で地獄蒸しを楽しむことができます。
「地獄蒸し」は、江戸時代から続く、鉄輪温泉ならではの調理法。温泉の噴気を利用して、高温の蒸気で食材を蒸します。温泉のミネラルを豊富に含んだ蒸気で蒸しあげるからか、野菜の色も・味も濃く感じます。旅館の近くで買ってきた食材を自分で蒸すことができます。
温泉を活かしたイタリアン
レストランの「Otto e Sette Oita(オット・エ・セッテ オオイタ)」は、大分の食材を使い、地獄蒸しと温泉水も活かして調理したイタリアンです。オーナーシェフの梯哲也氏は、湯布院の「山荘無量塔」などで料理長を努めた方です。
大分県産の素材を大切にしているため、メニューも素材名と産地のみが記載されています。料理が運ばれてくるまで分からず、想像力を掻き立てられます。そして、その想像を超えてくる料理の数々。素材を活かしながらも、趣向を凝らし、目でも楽しめます!
温泉宿でイタリアン!?と思うかもしれませんが、温泉をふんだんに活用した料理は、むしろ温泉宿にふさわしく、ここだけでしか食べられない唯一無二のイタリアン。
宿泊者以外のかたも、レストランだけ楽しむこともできます!
朝食も地獄蒸し!
朝食も地獄蒸しを使った料理です。点心各種と野菜のせいろ蒸しも、ここだけで楽しめる朝食です。
併設カフェでは、ふわふわシフォンケーキ
宿のオーナーは、元々は大分市のシフォンケーキ屋さん「サリーガーデン」を経営。柳屋の近くにあるカフェ「アルテノイエ」ではシフォンケーキを楽しめます。テイクアウトやお土産で買って帰ることもできます。
シフォンケーキは、そのままでもフワフワで美味しいのですが、地獄蒸しでさらにフワフワしているけど、モチモチ感も増していました!
見どころたくさん!鉄輪エリア
湯治柳屋がある鉄輪エリアは、別府に8つ点在する温泉地(別府八湯)の一つです。
古い町並みがあり、市営や共同浴場がたくさんあります。また、白池地獄やかまど地獄等の鉄輪温泉・芝石温泉周辺に点在する”地獄”巡りも楽しめます。
薬草の蒸し湯でデトックス
鉄輪では、温泉のルーツとされている「蒸し湯」が楽しめます。蒸し湯は、温泉蒸気を使ったサウナや岩盤浴のような温泉です。高さ1m、8畳くらいの部屋で、温泉で熱せられた床一面に石菖(せきしょう)という薬草が敷かれています。ハーブのような香りが充満していて、その上に8~10分寝そべります。
男湯:4名、女湯:5名の定員。係のおばちゃんが時間を測ってくれて、8分経過すると、声をかけてくれます。時間を延長してもよいし、熱すぎたり、気分が悪くなったら、すぐに退室してもOK。サウナに慣れている夫は8分では物足りなく13分入り、私は8分で十分。大量の汗をかきました!
着衣での入浴となりますので、受付でレンタル衣(220円)を借りるか、Tシャツと短パンを持参して入浴することもできます。内湯もあるので、蒸し湯でかいた汗を流すこともできます。
湯治柳屋の詳細
お宿情報
まとめ
部屋も快適で、食事も美味しく、観光もしやすいエリアにある湯治柳屋さん。別府温泉を堪能でき、本当にゆっくり過ごすことができました。1泊2日の宿泊だけでしたが、連泊したい宿です。