オセアニア オーストラリア

海外で車上荒しにあった時の対処法 「帰国のための渡航書」編

11/19/2020

オーストラリのパースで車上荒しにあい、その時の経緯・対処法などを紹介する第2弾。主に、「帰国のための渡航書」を中心に体験談交えてご紹介します。

車上荒しにあった経緯とポリスレポートを入手する方法は、"「海外で車上荒しにあった時の対処法 「経緯と被害届入手」編"で紹介しています。

海外で車上荒しにあった時の対処法 「経緯と被害届入手」編

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※2019年11月の情報です。

大使館・領事館で「帰国のための渡航書」を発行

警察でポリスレポートを発行してもらった、次は大使館又は領事館へ行き、「帰国のための渡航書」を発行してもらいます。これはパスポートの代わりではなく、あくまでも帰国するときに必要となる書類で、申請の当日か翌日には発行してもらえます。

しかし!これが一番スムーズににいかず大変でした。私たちが嵌ったトラップを紹介します。

なお、この記事では、在パース領事館(オーストラリア)にて申請する場合を例としています。その他の国や地域は、各大使館・領事館に確認してください。

トラップ1「領事館の営業時間が平日のみの件」

大使館・領事館は、土日・祝日は閉館。営業終了時間は、国・地域によっては16時のところもあります。

パースには、領事館があったから、まだ良いものの、場所によっては大使館・領事館があるところまで移動する必要があります。

私たちが車上荒らしにあったのは、金曜日の夜。そして、月曜日は日本の祝日。この祝日は、日本の祝日に準じる日もあれば、現地の祝日に合わせて設定されます。事件当時は、緊急連絡先が載っていた(現在は掲載されていない)ので、試しに、土日の日中に何回か電話をしてみましたが繋がりませんでした。
たとえ連絡ができたとしても、「帰国のための渡航書」の発行は、窓口が開いている時間しか対応はしてもらえません。

トラップ2 「申請に必要な書類を集めるのが大変な件

無事に、大使館・領事館の営業時間にたどり着けても、「帰国のための渡航書」の申請に必要な書類がなければ申請はできません。

申請に必要な書類

・ 紛失一般旅券等届出書(現地で入手・記載)
・渡航書申請書(現地で入手・記載)
・証明写真(縦45×横35mm)  2枚
 ※紛失一般旅券等届出書と渡航書申請書に必要です。
・戸籍謄(抄)本、又は日本国籍があることを確認できる書類
 ※6か月以内に発行されたもの
・オーストラリア査証 
 ※有効なビザが確認できる書類(メール画面でもOKでした)
・帰国の航空券(Eチケットまたは、航空券予約表)
・紛失や焼失を証明する書類
・旅券の写し、または、写真つき身分証明書(もしあれば)

マゴついた書類は、戸籍謄(抄)本と証明写真でした。それぞれ紹介します。

戸籍謄(抄)本

たいていのガイドブックには、戸籍謄(抄)本を持っていくように載っていますが…バックパッカーで現地でビザを取る予定がない限りは、持っていかない人が多いのでは。添乗員時代は、私も先輩・同僚も、ほぼ100%持っていかなかったです…
みんな持っていないであろう戸籍謄(抄)本。原本必須です。家族に送ってもらい、その到着を待っていたら、滞在が延びてしまいます。仕事もあるし、そんな悠長なことは言ってられません。下記の対応を参考にしてください


  • コピー対応の了承を得る

    領事館に、本紙を送ることを約束し、一旦の申請はコピーでもよいか了承を得ます。


  • コピーを提出する

    家族に頼んで入手してもらい、写メもしくはスキャンデータを本人に送り、印刷して提出します。私たちは、夫が携帯も盗まれてしまい、携帯を持っていた私は帰国。メールで送りました。ちなみに…私が帰国した日は祝日でしたが、コンビニで戸籍謄(抄)本を入手!初めて、マイナンバーカードが役に立ちました!


  • 本紙を郵送

    領事館に戸籍謄(抄)本を郵送します。


ちなみに、ガイドブック等では、「紛失のためにパスポートのコピーやパスポート番号があれば、大使館から日本に照会し、手続きがスムーズ」と紹介しているところが多いですが、戸籍謄(抄)本があった方がよっぽどスムーズです。

証明者写真

証明写真も、持っていなかった私たち。日本であれば、ある程度大きい駅に行けば証明写真機があるのですが、どこで撮影するのか検討もつかない…
オーストラリアの場合は、郵便局(PostOffice)で撮影できます!やっていないところもあるので、大きい郵便局へ行きましょう。証明写真の撮影対応しているか、下記のサイトで検索できます。

オーストラリアの郵便局のサイト(英語)

パースの郵便局で撮影するなら、こちら!パース駅のすぐ近くで、私たちもお世話になりました!

「撮影したい」というと、天井から小さなスクリーンを降ろして、定員さんがデジカメで撮影。日本の美肌効果等は求められませんが、申請には問題ありません。費用は、16.95AUドルでした。

その他、写真が撮影できるところ

・OFFICE WORK(コピーなどできるお店)
・Digital Express(写真館)
・大きい薬局 等

どこでも、15AUドル以上で日本よりも割高です。撮影場所を探すのも大変だし、高いし…だから、写真を持っていくことを推しているんですね。

トラップ3 航空券が先か、渡航書が先かの件

「帰国のための渡航書」を入手するまでは帰れません。紛失タイミングによっては、飛行機を変更する必要があります。私たちも、金曜日に盗難にあい、日曜日に帰国する予定で、領事館で手続きができなかったため、パスポートが無事だった私だけ帰りました。
航空会社は、確実に取得できる日程かつ、「帰国のための渡航書」に書いてある番号(パスポート番号に準じるNo.)がないと正式な変更も、新規で購入することもできません。

一方で領事館は、帰国の航空券(Eチケット)を求められます。国を動かすのは大変なので、航空会社にお願いをするしかないです。私たちはANAで日本語が通じたので、「帰国のための渡航書」を入手したら、即、該当のWEBにUPする条件で変更してもらいました。

航空券の変更は、変更可能な航空券以外はできず、新規で購入となります。私たちは、たまたま、空席が多くあったので、最短で取得できるであろう日の便(夜発)に無償で変更してくれました。変更または新規で購入したものの、万が一、「帰国のための渡航書」の発行に時間がかかると出国できないし…飛行機に乗るまでドキドキです。

まとめ

旅はトラブルがつきものです。全て終わってしまえばネタになりますが、渦中にいるときは本当に大変です。今、渦中にいる方を応援するとともに、トラブルに巻き込まれないよう油断せずに行動をしましょう。

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